IEMTにおける大きな変化が、ほとんど気づかれないことがある理由
IEMTにおける大きな変化が、ほとんど気づかれないことがある理由
本記事は一人のプラクティショナーによる臨床的な観察と個別事例を含みます。IEMTの効果を保証するものではなく、アルコール問題を含む特定の疾患の治療を示すものでもありません。心身の症状や依存に関する懸念がある場合は、適切な医療・専門支援を受けてください。
変化は必ずしも劇的ではない
あるクライアントは、母親との何十年にもわたる緊張した関係について相談しました。支援を終えて数週間後、関係を尋ねると、彼女は「普通です。どうして?」と微笑みました。長年大きく感じられていた問題が、ごく普通のものになっていたのです。
感情的な変化というと、大きな解放感や忘れられない転機を想像しがちです。しかし実際には、買い物、食事、洗濯などの日常生活の中で、長く抱えていた重さがいつの間にか軽くなっていることがあります。
記憶は残っても、感情の熱が変わる
出来事そのものや事実が消えるわけではありません。それでも、胸の締めつけ、怒りの急上昇、会話の反すう、説明や正当化を続ける衝動が弱まることがあります。記憶は残りながら、現在を占有する力が小さくなる、という変化です。
人は問題には気づきますが、問題が起きなかったことには気づきにくいものです。そのため、古い反応を確かめようとして初めて、「以前の感じが出てこない」と分かる場合があります。
日常に現れる指標
- 避けていた会話を自然にできる
- 場所や人物の名前に以前のような身体反応が出ない
- 睡眠、気力、心の静けさに変化を感じる
- 感情を調整するために続けていた習慣が、必要でなくなることがある
重要なのは、セッション中にどれほど感情が動いたかだけではなく、その後の現在をどのように生きられるようになったかです。行動と日常生活の変化が、実際の手がかりになります。
静かな変化を見落とさない
大きな変化ほど、派手に現れないことがあります。記憶は残り、感情的な負荷が薄れ、生活が少し静かで軽くなる。それに気づくのは、誰かに「今はどうですか」と尋ねられたときかもしれません。
Nicola Cranie(2026年7月26日)






