心理療法・心理学の主要モデルを比較する
各モデルには複数の学派とエビデンスがあり、ここでの説明は入門的な整理です。診断や治療の選択は資格を持つ専門職が、本人の希望、文化、状況、最新のガイドラインに基づいて行います。IEMTはこれらを置き換える包括理論ではありません。
モデルを学ぶ理由
技法だけを学ぶと、なぜその介入を選ぶのか、どの問題へ適用できるのか、他職種とどう連携するのかが曖昧になります。理論モデルは人間の苦痛、適応、回復を見るレンズであり、一つだけで全体を説明するものではありません。
主要モデル(1)
- トラウマインフォームド:「何が悪いか」より「何が起きたか」を問い、安全、信頼、選択、協働を重視する
- 医学モデル:症状、診断、経過、身体要因を評価し、薬物・心理・社会的介入を組み合わせる
- 精神力動モデル:無意識、初期関係、防衛、反復する関係パターンを検討する
- 行動モデル:学習、条件づけ、強化、回避など観察可能な行動へ焦点を当てる
主要モデル(2)
- 人間性モデル:共感、真正さ、自己決定、成長、意味を重視する
- 認知モデル:思考、感情、行動の関係を調べ、認知の柔軟性を育てる
- システムモデル:個人だけでなく、家族、組織、文化、相互作用の循環を見る
- 生物心理社会モデル:身体、心理、社会環境を統合して理解する
IEMTを位置づける
IEMT実践者は、感情・身体感覚・アイデンティティのパターンを扱う自分の方法を、トラウマインフォームドな安全、診断と医療の境界、行動・認知・関係の評価の中に位置づける必要があります。モデル間の違いを尊重し、必要な紹介と多職種連携を行います。








